皆さんは「法律相談」というとどのようなイメージを持っているでしょうか?
先日ツイッターで法律相談に関してツイートをしました。
https://twitter.com/bino_bengoshi/status/1255039059300241414?s=20
- 怒られそうor怖そう
- 話聞いてもらえるのか不安
- お金取られそう
上で書いたように,法律相談や弁護士に対しては,どちらかといえばあまりいい印象を持っていない方が多いと思います。
そして,法律相談前にしておきたい準備がまとまっているサイトも少なく,弁護士からも事前の説明を受けなかったので
相談者
相談者
相談者
という経験をお持ちの方もいるかと思います。
しかし,私の場合は,相談者さんに対して,相談前に「事前の準備内容」をきちんとお伝えすることで,スムーズな相談を実現しています。
相談者さまも,私との相談後は不安を見せることなく,笑顔で帰ってくださっています。
そこで今回は,私が相談者さんに対して伝えている法律相談の「事前の準備」「法律相談の話し方」「法律相談後にやること」についてお話をしたいと思います。
この記事を読めば,これから法律相談をする方・法律相談をしようと思っている方は,弁護士との法律相談がスムーズにでき,その後の弁護士とのやりとりも軽減され,お金も回収しやすくなります。
ぜひ皆さん最後までご覧ください!
- 品川区で弁護士をしています。
- 弁護士7年目
- 法律相談は,電話・対面を含めてほぼ毎日行ってきました。
- もし困った際は,品川区の弁護士ビーノが対応致します👍
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今回の記事では法律相談の一連の流れを通して,皆さんが気をつけて欲しいポイントや準備すべき内容についてお伝えをします。
目次
1 はじめての法律相談の前にやっておきたいこと
資料の整理
皆さんが,例えば「人に貸したお金を回収したい」と弁護士に相談したいと思ったとしましょう。
その場合,相談者さんが全く資料がなく相談にいらっしゃっても,具体的なアドバイスが出来ません。
必ず弁護士に相談する際には「人に貸したお金を回収したい」という案件に関連する「資料」を「全部」持ってきてください。
相談者
弁護士ビーノ
相談者
弁護士ビーノ
相談者
はじめての法律相談にときに持っていきたい「資料」3選
①相手方とのやりとり
まず弁護士としては,事件に至った経緯を知りたいと考えています。
そこで弁護士が,相談者さんから第一に見せていただきたいのが,「やりとり」に関する資料です。
弁護士も皆さんが相談のときに言っていたことを信じてあげたいと思っています。
しかし,最終的に説得しなければならないのは,第三者である「裁判官」なのです。
そうすると客観的な資料がなければ信じてもらうことすらできません。
その第一歩が「やりとり」に関する資料なのです。
具体的には以下のものが代表的な「やりとり」に関する資料です。
- LINEでのやりとり
- メールでのやりとり
- 電話の録音
- 議事録等のメモ
基本的には,☝️に記載された資料を持参してもらえると弁護士としてはありがたいです。
最近は,LINEも「メッセージ履歴をメールで送信」することができますので,そちらの機能を使用していただいて,弁護士に送っていただくだけでもOKです!
②契約書などの相手との合意に関する資料
次に,弁護士としては,契約があるかないかを確認したいと思っています。
この契約書などの相手との合意に関する資料がない場合には,最終的に訴訟になった場合に負けてしまうことも考えなければなりません。
皆さんも法律相談をする際は,契約書などの相手との合意に関する資料を必ず探してから弁護士と会うようにしましょう。
③支払いなどのお金の動きに関する資料
そして,弁護士としては,お金の動きが気になります。
例えば,相談者さんが,貸した金を返した欲しいという場合に,本当にお金を貸したかを確認する必要があります。
よくあるのは
- 「現金で渡してしまった」
- 「領収書がない」
- 「振込の記録もない」
こういった事例では,相手から反論で
相手方
と言われてしまいます。
皆さんは,相手からこのような反論を受けないように,振込の記録や領収書を弁護士に見せる必要があります。
相談費用について
相談者
弁護士ビーノ
相談者
弁護士ビーノ
相談費用の相場としては,おおよそ30分5000円(税抜)です。
しかし,私も含め多くの弁護士は,初回相談無料にしているところが多いのではないかと思っています。
ちなみに私の場合は,30分と限定せず,初回は無料で相談を受け付けています。
2 はじめての法律相談の持ち物リスト
法律相談のときに弁護士から言われる持ち物をまとめてみましたので,法律相談前に確認してみてください。
- 身分証
弁護士会の規定で本人確認をする場合がありますので,免許証か保険証を持っていくといいでしょう。 - 印鑑
実印はいりません。三文判でOK。最近は,ウェブを使った契約もありますので,印鑑はじきにいらなくなるかもしれません。 - 資料
上でお伝えした資料を持っていくといいでしょう。 - メモ帳
弁護士から伝えられたことを書き留めておくのに必要です。PCでもOK。 - クレジットカード
最近はクレジットカード払いできる事務所も増えています。私の事務所でも対応しています。
問い合わせの方法
問い合わせの方法については,別の記事で解説をしていますので,そちらもご覧ください。
【無料テンプレ・資料付】弁護士に相談するときの問い合わせメールの書き方3 はじめての法律相談のときの話し方
皆さんが法律相談に行ったときに困ることってなんでしょう。
法律相談に行ったことがある方が口を揃えておっしゃるのはこのようなことです。
相談者
相談者
相談者
そこで,相談者さんが弁護士に対して話す内容を整理するときに気をつけたいことをまとめました。
時系列を追って話す
よくある相談者さんの話し方として,時系列を無視して,思いついた時系列から,ランダムに話されることがあります。
時系列を無視した話し方をされると,結局弁護士から「このときはどうでしたか?」と聞かれて,話が行ったり来たりして混乱していきます。
まず,相談者さんである皆さんは,時系列通りに,事件の最初から順を追ってしゃべれるように整理しておくとGOODです。
一番良い方法は,時系列に従って,箇条書きでスマホ等に打ち込んでおき,弁護士に送るのがいいんじゃないかと思います。
記憶していることは全て言う
矛盾していることを言ってるんじゃないかと思われます。しかし,弁護士は,相談者さんが自分で判断せず,全ての事実を弁護士に対して言って欲しいものです。
- 相談者さんが言っていない事実が大事な事実だったりする
- 相談者さんが不利だと思っている内容を言ってもらえないとあとで困ってしまう
- 全ての事実を把握した上で弁護士としてやれることを考えたい
皆さん内緒は「なし」です!
最終的にどうしたいという希望を伝える
相談者さんが,弁護士に対して必ず伝えて欲しいのは,「弁護士に何をして欲しいか」という点です。
- お金を取り返したい
- 相手に謝罪して欲しい
- 気持ちを晴らしたい
皆さんの希望に従って,弁護士も法律的な主張を変えることになります。
費用について必ず確認する
弁護士費用は,相談者さんが一番気にする点だと思います。
弁護士費用の計算方法については,別の記事で解説をしたいと思います。
相談者さんは,相談時に資料と相談内容を伝えた上で,どの程度の費用になるのかを確認してください。
弁護士も,相談者さんに対して,弁護士費用を説明する義務がありますので,必ず教えてくれます。
なお,相談者さまの中には,着手金なしの成功報酬だけの契約ができるのかという疑問を持ってらっしゃる方もいるかと思います。
基本的には,難しいと思っていただけるといいかなと思います。
理由としては,弁護士も相談者さまからいただくお金で生活をしています。
成功する確率が低い案件について,成功報酬だけの契約をすることは非常に難しいです。
その点を踏まえて弁護士さんに費用の相談をしましょう。
4 はじめての法律相談後にやること
法律相談後にやってほしいことは,できる限り早めに依頼するかを決断をしていただきたいです。
- 証拠がなくなってしまう
- 相手が行方をくらましてしまう
- 権利が失われてしまう
こういった不利益が,相談者さまに生じる可能性があります。
また,弁護士も人です。相談者さまから聞いた相談内容の記憶も段々風化していきます。
早めに依頼すればするほど,弁護士も新鮮な記憶の中で対応ができますので,早めのに依頼するかを決断していただきたいです。
5 初めての法律相談まとめ
今回は,法律相談の気をつけたいポイントをまとめてみました。
皆さんも法律相談をスムーズに進めて,自分の権利を弁護士さんに実現してもらいましょう。
もし,分からないことがありましたら,「品川区の弁護士びーの」にご相談ください。
「品川区の弁護士びーの」の相談風景については,こちらの動画をご覧ください。
品川区にある事務所の雰囲気についてもわかると思います。
では今回の記事について復習していきましょう。
- 弁護士と相談をする際,最初は資料整理から始めましょう。
- 相談の際の持ち物については,チェックリストを参照。
- 相談の際は,時系列を追うこと,最終的な希望を伝えること,そして費用について確認をしましょう。
- 法律相談後は早めに依頼するかを決めましょう。
- 困った際は,品川区の弁護士びーのに相談してください。
ではまた次回の記事をお楽しみに〜