【これを知らないと損する】「120年ぶりの民法改正を弁護士が徹底解説」

皆さんは、120年ぶりに民法が大きく改正されるのをご存知でしょうか?

たまにテレビやYoutubeを見ると紹介されていることがありますが、実は2020年4月1日から正式に改正された民法に従って契約が行われます。

でも今こう思った方もいたはずです。

  • 「いやそんな変わらんやろ?」
  • 「ぶっちゃけ法律が変わってなんか影響あるん?」
  • 「興味ないから知らなくていいや」

全くそんなことありません。民法改正で皆さんの生活が大きく変わります。そして何も知らずに生きていると、かなり損する可能性もあります。

そこで今回は「民法改正によって〇〇がなくなること」や「民法改正で皆さんが得すること」というポイントで押さえていきたいと思います。

今回も法律のプロである品川区の弁護士ビーノが民法改正について解説していきます。

これを見ればあなたも民法改正を知らない人に話をしてドヤることができますよ。

解説者
  • 品川区で弁護士をしています。
  • 弁護士7年目
  • もし困った際は,品川区の弁護士ビーノが対応致します👍
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目次

1 「興味がない人でもわかる!」120年ぶり民法改正のポイント

今回の民法改正はかなり多岐に渡ります。ただし、皆さんの生活にとって覚えておいて欲しいものは限られてきます。

今回は3つのポイントに絞って解説をしていきたいと思います。

① 連帯保証がなくなる?!

② webの利用規約で騙されなくなる?

③ 「家の敷金返ってこない」はなくなる!

<弁護士が解説する120年ぶりの民法改正>①連帯保証がなくなる?

結論:連帯保証・保証人になることがほぼなくなります。

これは、今後保証をする場合には国の確認が必要になったためです。

どういうことかというと保証する条件が非常に厳しくなったため、使いづらくなってしまったのです。具体的には、国の確認なく原則として保証はできなくなりました。

実は今まで連帯保証や保証をすることで破産や自殺をする例が後を絶ちませんでした。

具体的には、家を借りるときに連帯保証人をつけたりしたことはありませんでしたか?あとは身元保証人と言って、会社に入社する際に、保証人をつけたりしたことはありませんか。

結論的にはこういった保証人がなくなる可能性が高いです。最終的には、賃貸の場合であれば、保証会社がこの役割を担っていくと思われます。

そして国の確認がなく、保証をするとなかったもの(無効)として扱われることになりました。

<弁護士が解説する120年ぶりの民法改正>②webの利用規約で騙されなくなる?

皆さんはweb上の利用規約、ルールといったものを見たことはありますか?

結構長い文章で同意させられたりした記憶はありませんか?そのときに中身を見たことはないと思います。私自身もあまり見ることはありませんw

この利用規約みないからといって、我々にかなり不利な条件が書かれている場合がたくさんありました。

例えば、法外な罰金が記載されている場合もあります。
「〜〜に違反した場合には、違約金として300万円を請求する。」といった場合です。

これまでは、法外な違約金について、実際に請求されてしまうパターンもよくありました。実際判例でも問題になった例があります。

しかし、こういった我々に一方的に不利な場合には、無効として、なかったものとして扱われるというルールが今回の民法改正で追加されました。

今後は、皆さんがとんでもなく高い罰金を請求された場合には、「こんなルールは、こちらにあまりにも不利なので、民法により無効となるはず。だから請求できない!」

これが一番の対抗策です!

もう一つ改正がありました。例えば、web上のルールって結構勝手に変わっていることが多くありませんか?

ルールを変更する場合も、そのルールを追加する前に、連絡をしなければならないということになりました。

なので最初の説明で聞いていなかったルールが追加された場合には、「そんな連絡受けてないよ〜」と言ってみるのが一番ということになります。

<弁護士が解説する120年ぶりの民法改正>③「家の敷金返ってこない」はなくなる!

今回の民法改正で皆さんが大家に預けていた敷金については、原則として返金しなければならないというルールも追加されました。

この点については、動画で詳細な説明をしましたので、こちらをご覧ください。

動画をご覧になってくださった方はわかったかと思いますが、そもそも判例では敷金は原則として返還するというのが当然のルールでした。しかし、実際には、返金をしないどころから多額の請求をする大家が多数存在したため、あえて民法改正で追加されました。

2 民法改正3つのポイント以外の改正点

実は、先ほど書いた通り、3つのポイント以外にも多数の点で民法の改正が行われました。

  • 利息が3%に統一
  • 時効期間が5年に統一
  • 危険負担が債務者主義に統一(片方の債務が不可抗力で消滅したら、片方も消える)

ちなみに民法改正で本を読んで理解したい!簡単に理解したいという方は債権法のマニア「潮見先生」がお書きになった本があります。

詳しい解説が乗っているので困ったらこちらが便利です。

3 まとめ

民法改正が意外と皆さんの生活に対していい影響を与えることがあることがわかったかと思います。
今回の記事に関しては、民法改正をテーマに動画を作成しましたので、こちらもご覧いただけると嬉しいです。

また今後も法律に関する記事をアップしていきますので、ぜひぜひご覧ください!

ではまた次回〜

3 COMMENTS

mell

「2 民法改正3つのポイント以外の改正点」の章ではオススメの本を2冊ご紹介されているようですが、どこにも商品リンクがありません。何の本をオススメしているのか非常に気になるので教えていただきたいです。

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弁護士ビーノ

①ここが変わった! 民法改正の要点がわかる本
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②潮見先生の民法改正に関する解説本
→https://amzn.to/3cZGRbX

コメントありがとうございます。こちらをお勧めしておりますので,ご確認お願いします!

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