「〇〇カードマン」のCMで有名なクレジットカード会社といえばどこのカード会社(消費者金融)でしょうか?
「楽天カード」ですね。
借金相談を受けていても、「楽天カード」や系列の「楽天銀行」から借金をしたという方は非常に多いです。
それだけ有名なクレジットカード会社であり、その分リボ払いやキャッシングによって返済ができなくなった人も多いです。
しかし、こんなお悩みを持つことはないでしょうか。
相談者さん
相談者さん
相談者さん
そこで今回の期日では、皆さんが借りているクレジットカード会社トップ3の一角である「楽天カード」の利息や審査方法について解説した上で、返済できなくなったときに楽天カードが任意整理に応じるのかについてお話をします。
そして、楽天カードが任意整理に対してどのような対応をしてくるのか、信用情報がどうなってしまうのかについても解説したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
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目次
1 楽天カードはどのように審査しているの?
(1)どうやってカードを作るの?
楽天カードの場合は、楽天のIDがあれば、そのIDを使って登録もできますし、楽天IDがなくても登録を開始できます。
基本的には以下のような流れになっています。
- お申し込み
- 審査
- カード受け取り
- 新規入会特典受け取り
- カード利用特典進呈
お申し込みの際には、引き落とし口座とメールアドレスが必須になっているだけなので、必要資料は必要最小限に抑えられています。
オンラインだけで入会手続が完了することで、楽天カードを入会しやすくするための仕組みになっていますよね。
(2)利息はどの程度なの?
まず、楽天カードの場合、キャッシングの利息はどうなっているでしょうか
では、通常の場合の利息はどうでしょうか。
- 年率18.0%
この18%を探すのが非常に大変でしたが、よくよく見ると18%と記載があります。
しかし、この18%の意味は、100万円借りただけで、年間18万円利息がついてきます。
この利息がいくら返済しても終わらない原因となっていますので、注意してください。
さらに、上の表を見ていただければわかるのですが、リボ払いの場合でも手数料についての実質年率は15%となっています。
分割払いの場合でも手数料についての実質年率は12.25%〜15%となっています。
返済しても返済が終わらないのはこの手数料が高いからなんです。
あとで払えばいいやが命取りです。気をつけてくださいね。
(3)返済はどうやってやるの?
返済については、登録した銀行口座からの振替や直接の振込があります。
また、楽天銀行を使うことによって、ポイントが200ポイント貯まるといった仕組みもあります。
2 楽天カードは任意整理に応じてくれるの?
(1)任意整理に応じてくれる?
結論からすると、他の債権者と同様に任意整理には応じてくれます。
(2)任意整理のメリット
では、任意整理のメリットについても解説します。
任意整理の手続を行うことによって、将来利息や遅延損害金のカット、返済期間の実質的な短縮(5年60回)により、苦しくなった返済を楽にすることができます。
楽天カードの場合でも将来利息や遅延損害金のカット、返済期間の実質的な短縮については、交渉をすると応じてくれます。
(3)任意整理のデメリット
逆に任意整理のデメリットについても解説します。
任意整理をすると信用情報機関(ブラックリスト)に登録がされてしまいますので、5年程度新たな借り入れができなくなります。
さらに、楽天カード・楽天銀行関係の借り入れは信用情報(ブラックリスト)が回復後にもできない可能性が高いです。
これは、内部的なブラックリストにひっかかっているものと思われます。
そうなると楽天カードで任意整理をすると、今後楽天銀行等で住宅ローンを組めないといったことも起こり得ます。
(4)任意整理の手続に関する詳しい解説
借金を重ねてしまって返済できないときの解決法である任意整理については、YouTubeにて解説をしておりますので、そちらもぜひご覧ください。
これを見れば任意整理についてバッチリ理解できます!
では、ここからは楽天カードの任意整理に対する対応についてみていきましょう。
3 楽天カードは任意整理に対してどんな対応をするの?
(1)楽天カードの任意整理に対する態度
契約期間が短く、過去の返済回数が少ない場合を除いて、楽天カードは、原則として弁護士による任意整理に応じてくれます。
ただし、楽天カードはやや任意整理に関して、他の会社とは異なり2020年現在厳しい対応を取るようになっています。
(2)早めに和解しないと経過利息が貯まる
楽天カードの場合、弁護士が介入した後に、和解をしようとすると、和解日までの利息を加算すると言ってくることがほとんどです。
つまり、早期の和解をすることで依頼者さんが利益を受ける可能性があるのです。
しかし、大抵の依頼者さんは、弁護士さんに依頼料金を分割で払っているので、すぐには和解できません。
そうなると、結果として経過利息が貯まっていくことになります。
実は楽天カードは、2年ほど前であれば、ある程度柔軟に対応していたのですが、突如として方針を転換し、厳しい対応をするようになったのです。
(3)60回・和解から2ヶ月以内の支払い開始
そして、楽天カードの任意整理に関する基本方針は、60回以内、和解から2ヶ月以内の支払い開始です。
これを超えて、60回以上の和解をできたことは最近だと1例しかありません(かなり特殊な事例)。
弁護士としては、早めに和解して、依頼者さんに不利益が出ないようにしつつ、有利な和解を引き出せるように努力するしかないという状況です。
(4)楽天カードとの任意整理に関する和解方法
最後に、和解の方法ですが、楽天カードは書類を郵送して和解を行います。
この点は、他の債権者とほぼ同じ方法ですね。
4 まとめ(復習)
任意整理に関して、楽天カードの対応についてまとめてみました。
今回の期日では、「楽天カード」のみでしたが、次回以降も有名消費者金融やクレジットカード会社について説明していきたいと思っています。
今後の記事にも乞うご期待ください。
では最後に復習していきましょう。
- 楽天カードの利息やリボ払い・分割手数料は最高で年率15%もあるため、借り入れやリボ払いは本当に計画的にして欲しい
- 楽天カードは任意整理には応じてくれる。
- 楽天カードの任意整理については、最近になり厳しくなっている。
- 楽天カードは、60回・和解後2ヶ月以内の支払い開始が基本。
楽天カード以外の会社については、別の記事でも紹介してますので、そちらもご参照ください。
借金が返済できない!任意整理できるの?【Vol.2・プロミス】 借金が返済できない!任意整理できるの?【Vol.3・レイク】今回はこれで弁論終結です。また次回の期日でお会いしましょう〜